医療法人西病院

冬期にコロナウイルス感染症の増加が予想されています。コロナウイルス感染10日までは他者にうつす可能性が高いため、可能なら感染11日以降に無症状になってからマスク着用で受診してください。処方が切れたなどで止むを得ない場合や、当院かかりつけの患者様でコロナの治療を求めて来院される場合は、事前連絡をいただければ、最善策を考えます。
病棟にはコロナ感染はなく、平常通りです。面会制限も緩和しています。 診断、治療、再発の予防、御家族への説明など、患者様に寄り添った治療をしておりますので、どうぞいらしてください。
コロナワクチンは高齢者以外は国からの補助が無く1万数千円の費用がかかります。高齢でかかりつけの方には補助を利用して11月から接種開始しました。インフルエンザワクチンも当院通院中の方は予約可能です。
マイナンバーカードの保険証利用(マイナ保険証)は当院で使用可能です。一度使っても従来の保険証が使えなくなることはありません。
電子薬手帳や、診察時に伝えたい病状や情報はスマホ画面では見づらくアルコール消毒も出来ないので、手書きまたは印刷して渡して下さると拝見出来ます。
看護師募集は良い方がいらしたので、残り1名(正看、准看)募集中です。好条件ですのでハローワークや他の求人サイトにてご確認ください。

病院紹介

北海道小樽市にある、入院病床を持つ地域密着型の心療内科、精神科の病院です。

 うつ病、統合失調症、双極性感情障害、パニック障害、社交不安障害、強迫性障害、恐怖症、てんかん、知的障害、認知症、心身症、依存症など、思春期から老年期までを幅広く診療いたします。外来では薬物療法やカウンセリング治療を行います。入院病床には外来通院患者さんの一時入院の他、認知症高齢者や合併身体疾患のある方の受け入れを行っています。軽症の内科疾患、慢性期脳外科疾患の継続治療もいたします。
 患者さんの御家族からの相談を受けつけ、治療に結びつける努力をいたします。小樽市役所、市保健所が徒歩5分圏にあり、福祉との連携をいたします。地域包括支援センター、グループホーム、サービス付き高齢者住居、老人保健施設、介護老人福祉施設などと連携し、入居者の受診受け入れや施設紹介を行っています。
 小樽市立病院、済生会小樽病院、小樽掖済会病院、小樽協会病院の市内4大医療機関、各科クリニック、小樽市外の病医院、大学病院とは常に連携し、身体疾患の精査加療を円滑に行います。病院系列の制限無く、必要に応じて紹介先を選ぶ事が出来ます。

外来診療

外来は予約不要です。

 初診は午前の部は11時まで、午後の部は16時までにいらしてください。平日2人、土曜1人程度を先着順に受け付けます。心療内科、精神科、内科の新規通院・入院患者さんを随時受け付けし、御家族のみの御相談も可能です。他院心療内科、精神科の治療歴がある方や通院中の方は、前医の紹介状をお持ちください。風邪や高血圧、高脂血症、糖尿病などの内科疾患も診療いたします。健康保険が利用できますので保険証をお持ちください。処方は院内処方により薬待ち時間の短縮と細やかな薬剤チェックを行い、お薬手帳への記載もいたしますのでお持ちください。
 外来担当医は西、秋谷が曜日毎に分担します。再診は午前は11時半、午後は16時半までにいらしてください。月曜午後の外来は他の業務のため休止です。土曜は病棟兼務のため時間がとれないことがあり、可能なら平日受診をお願いします。夜間休日診療はありません。
曜日

午前外来 9:00-12:00
受付時間 9:00-11:30

西 秋谷 西 秋谷 西

西・秋谷
(
交代制)

-
午後外来 14:00-17:00
受付時間 13:30-16:30

別業務のため外来休止

秋谷 西 秋谷 西 - -
 自立支援医療の対象になるうつ病や統合失調症などの疾患では、居住地の保健所への申請により医療費等が通常の3割負担から1割負担に軽減されます。2回目通院以降、診断が決定してから保健所に申請し、審査の間1〜2か月は3割負担のままお支払いいただき、審査が通ってから申請日に遡って1割に減額されて、差額が戻る仕組みです。精神疾患に関する診察料や薬剤料などの保険診療が対象です。
 生活保護世帯も診療可能です。健康診断やインフルエンザ予防接種は他院と同様に健康保険対象外ですが、高齢者のインフルエンザ/肺炎球菌ワクチンは公費対象になる場合があります。受付に御相談ください。

 時節柄マスク着用と手指消毒、検温への協力をお願いいたします。医療機関では患者様もマスク着用が必要です。令和6年11月は4日、23日が祝日休診です。土曜外来は9日が秋谷医師、他は西医師の予定です。令和6年12月の土曜外来は21日が秋谷医師、他は西医師です。正月休みは12月30日から1月3日まで。12月28日、1月4日の土曜は午前外来をいたします。

入院診療

 うつ病や躁うつ病、統合失調症、ストレス性疾患には有効な薬物療法を選択して入院の短期化を図り、退院後は早期の社会復帰をお手伝いします。認知症が重いために身体的治療が受けられない方や、施設の入所待ちが長い方の入院受け入れも積極的に行います。急性期病院からの療養目的の転院や、緩和ケア的対応も配慮します。
 男女病棟が分かれており、いずれも開放病棟です。詰所前ホールにて自由に過ごし、面会をすることができます。プライバシーには相互配慮をお願いいたします。
 各病棟に個室(差額ベッド料1日千円)が1箇所あり、ほかに保護室(隔離室)にて重症患者を受け入れる事ができます。骨折手術後や褥瘡、癌などの身体疾患も状況により受け入れいたします。おきつ歯科による往診や訪問理容・美容も受けられます。
 規定の病衣はなく、日中は普段着で過ごします。洗濯は院内、家族のほか洗濯業者・ドライクリーニング業者に依頼できます。病床毎のカーテンは危険防止の為設置せず、スクリーンにて対処する場合があります。
 電話は病棟内に公衆電話があり、携帯電話、インターネット接続機器は、搭載カメラによるプライバシー侵害の観点と医療機器への電波障害のため、ご遠慮いただいております。個室内のみ使用可能な場合があります。
 屋内体育館が利用可能です。敷地内分煙は令和元年5月にて終了し、現在は男女病棟共に完全禁煙です。
認知症による徘徊や暴力については、せん妄(一時的な意識障害)による場合は受け入れて治療いたしますが、意識がはっきりしてもなお無断離院や暴行をする場合は受け入れできません。職員や他の患者さんを危険に曝さないためですので、申し訳ありませんが御了承ください。
 新型コロナウイルス、高病原性鳥インフルエンザ、ノロウイルス、疥癬、結核は入院対応できません。ウイルスによる院内感染防止のため、面会および入院後の外出外泊を制限しております。入院時には自己負担でのコロナPCR検査を行い、陰性者は潜伏期として5日間、陽性者は10日間個室隔離を行います。当院を含め多くの病院で、抗原検査やPCRにより陰性と判定された無症状感染者がクラスターを起こしているためです。この対策によって、院内の患者様がマスク無しでゆっくり過ごせますので、ご協力をお願いいたします。

医療・福祉の情報

向精神薬多剤投与について

 紹介患者様で、他院の処方をそのまま出して欲しいという方がおられますが、保険診療においては厳しい制限があります。一度に7種以上を処方すること、指定の日数・回数を超えて処方すること、睡眠薬と安定剤を合わせて4種類以上処方すること、睡眠薬、安定剤、抗うつ薬、抗精神病薬を各3種類以上処方することなどが禁じられ、これを破ると健康保険から病院に支払う薬剤代金が10〜20%減額される罰則があります。当院は院内調剤で薬価差益が少ないため赤字になります。薬の切り替え中などの若干の例外があります。
 他院では調剤報酬を別途加算するなどして処方する事もあるようですが、本来、危険な大量処方を減らすために設けられた制限ですので、当院では過剰なお薬は処方いたしません。病院の方針としてご理解いただくようお願いいたします。

 

特別児童福祉手当の申請について

 知的障害をお持ちの方への行政サービスとして、療育手帳が札幌市にある北海道中央児童相談所(011-631-0301)にて検査、判定、発行されます。小樽市でも巡回児童相談(電話0134-27-6100)にて年に数回、巡回児童相談が行われますが、予約が埋まっている場合は北海道中央児童相談所に出向く必要があります。初回の場合は、母子手帳など発達、発育に関する情報、経過をよく知る御家族の同伴が重要です。
 20才未満の場合特別児童福祉手当を受給できる可能性があります。特別児童福祉手当は過去2年以内の知能検査結果が必要ですが、療育手帳取得時の検査結果が利用できる場合があります。事前に御家族から北海道中央児童相談所に問い合わせをし、送付された検査結果を受診時に持参いただくと、当日に申請できる可能性があります。

障害年金の申請について

 20才以上の方は障害年金を受給できる可能性があります。知的障害の場合は母子手帳や、在籍していた特別支援学校の記録、通所している作業所の記録などの資料を持参してください。特に療育手帳発行時の知能検査の資料を取り寄せていただくと役立ちます。
 重症のうつ病・躁うつ病、統合失調症などでは、20才未満の発症と20才以後の発症で申請の可否が変わります。20才未満の場合は年金をかけていなくても受給資格がある代わり、20才までにその疾患について医療機関にかかった初診時証明書が必要になります。
 20才以後の発症の場合は、発症当時に既に国民年金や厚生年金などを充分額充分期間、納付していた事が条件になりますので、国民年金であれば市役所、厚生年金であれば年金事務所にも御相談ください。
 発症時点まで遡って全ての病歴を記載する必要があるため、過去に受診した病院、クリニックの受診歴や診断名なども重要です。症状が1年半以上続いている事も要件であるため、診断書記載の前に診断や確認の期間を1年半要する場合があります。他院の診断で既に障害年金を受給している場合の継続希望であれば、その病院からの診療情報提供書と障害年金診断書のコピーが必要です。
 不正受給に対する厳罰があるため情報不足では記載できず、通院や入院にて病状を正確に把握してから記載する場合もあります。その一方で、本来受給できる条件が揃っているのに申請が行われなかった場合は、過去に遡って障害年金を受給できる「遡及」の申請手続きをとることもあります。

介護保険の申請について

 介護保険は居住地の審査会で要介護度が判定され、その程度に応じた時間数の介護サービスを1〜2割の自己負担にて受けられる仕組みです。内容はデイケア、デイサービス、訪問ヘルパー、訪問看護、通所リハビリテーション、訪問リハビリテーション、機器レンタル、住宅改修など多岐に渡ります。
 当院では新規または継続の介護保険医師意見書の記載を行います。65才未満で身体疾患による申請を行う場合はその疾患の専門医師に依頼する事が普通ですが、65才を超えたり認知症がある場合については当院の精神科医が意見書を書く事が出来ます。
 記載に当たっては、診察時だけしっかりしてみせる患者さんが非常に多いため、そのままでは充分な要介護度に判定されません。普段の様子をご存知の御家族、施設職員に同伴していただき状況を伺う必要があります。充分な情報が揃えば意見書の作成を外来にて随時行います。検査入院の必要はありません。

成年後見人制度の申請について

 成年後見人制度は、主に判断能力が低下した方や浪費が絶えない方の財産を保護するための制度で、まず医師の診断書によって家庭裁判所に申請を行います。診断書は精神科以外にかかりつけ医等も記載可能です。その内容によって家庭裁判所は鑑定書の要不要を決め、判断して後見人または保佐人、補助人を指定します。当院では診断書、鑑定書の作成をいたします。脳外科的な検査結果や経過のまとめがあれば持参して下さい。

院長西信之の自己紹介です。

 小樽潮陵高校卒。平成3年東京医大を卒業し医師免許を取り、北大大学院で精神薬理学の研究で医学博士を取得。市立室蘭総合病院祝津分院、北大病院、函館渡辺病院等に勤め、平成13年から西病院に勤務し、西信次、西信博の跡を継いで平成29年に理事長兼院長に就任しました。
 趣味はもの作りと機械修理、薪割り。特技は富木流合気道三段。資格は精神保健指定医、精神科専門医、日医認定産業医等。病気の丁寧な診断と、各治療法の利点・欠点の説明を行い、納得して治療を受けていただけるよう努力いたします。よろしくお願いいたします。

連絡先と地図

医療法人西病院
北海道小樽市花園2−11−5
TEL: 0134-33-1200 
 
 
上はヤフー地図、下はgoogleマップです。 

経路

小樽市役所と市水道局との間の通りは京都に倣って嵐山通りと呼ばれ、小樽公園内の市立図書館と花園の繁華街を結びます。この通りの中程に当院はあります。
地図で黄色く描かれている国道5号線と嵐山通りの交差点が花園1-7の信号で、北一硝子本店(運河店でなく)の欧州風の建物が目印です。
JR駅から徒歩の場合は、駅前を左右に走る国道5号線を右に進み、JR高架を超えた最初の信号を右折して嵐山通りを上ってください。徒歩10分です。
JR小樽駅や札幌方面からバスで来院される場合は、国道5号線「市役所通」停留所から嵐山通りを上ってください。札幌発小樽行き高速バスは北大経由・円山経由ともに市役所通にて下車可能です。バス停からは3分です。
市役所からは市役所駐車場を通り抜け、嵐山通りを下って徒歩3分です。
駐車場は、歩行障害のある方は玄関前スペースをお使いください。病院向かいの西病院別館に数台分の駐車スペースがあります。冬期の12月1日〜3月31日は路上駐車禁止です。